長野県小布施町の北斎館で、同館の50周年を記念した展覧会「フランス ナント『EXPOSITION HOKUSAI』凱旋展 小布施 北斎の傑作」が10月24日に開幕する。2025年にフランス・ナントのブルターニュ公爵城で開催され、約15万人を動員して大きな話題を呼んだ展覧会の凱旋展だ。同館が所蔵する約160点におよぶ北斎コレクションが一挙に公開される。
貴重な初期作品から周知の傑作まで
本展では、ナントの人々を魅了した代表作「冨嶽三十六景」をはじめ、「諸国名橋奇覧」「諸国滝廻」といった著名な浮世絵の連作が序章から来場者を迎える。
また、北斎が「宗理」を名乗っていた若い時代に描いた役者絵や、高級版画として知られる摺物(すりもの)など、北斎の画業の歴史を語るうえで重要な初期作品も多数展示される。ナント展で高い反響を呼んだ「狂歌」の美しく叙情的な世界観に触れられるのも見どころの一つだ。


晩年のエネルギーみなぎる肉筆画とナントの歴史
さらに、同館が誇る豊富な肉筆画コレクションからも多彩な作品が展示される。「宗理風美人」の典型である《柳下傘持美人》《白拍子》《二美人》をはじめ、風景画《渡船山水》、花鳥画《桔梗》《菊図》などが並ぶ。


会場では作品展示に加え、2025年の開催地となったフランス・ナント市や会場のブルターニュ公爵城の歴史、ナント歴史博物館のコレクションについても紹介。水運貿易や造船業で栄えたナントの歴史を学べる企画展示も予定されており、日仏の文化交流の広がりを感じられる構成となっている。

























