「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」が長野の北斎館で開催へ。葛飾北斎が描いた幽霊や妖怪が集結

長野県小布施町の北斎館で、葛飾北斎が描いた幽霊や妖怪、怪談に焦点を当てた展覧会「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」が開催される。会期は6月17日〜7月26日。

葛飾北斎《⽣⾸》(19世紀)北斎館

 長野県小布施町の北斎館で「浮世絵百物語 ゾッとする北斎の絵」が開催される。会期は6月17日〜7月26日。同展は北斎が活躍した江戸時代に流行した、怪談を語る催しである「百物語」をモチーフに構成される。怪談において欠かせない要素である「恐怖」に着目し、恐ろしさを感じる幽霊・妖怪・怪談に関わる作品をあわせて100点紹介する。

読本に描かれた怪談や多様な幽霊たち

 同展の見どころのひとつは、様々な怪談を収めた読本で北斎が手がけた挿絵だ。非業の死を遂げた女性・お沢が祟りをなす怪談を主軸とした柳亭種彦(1783〜1842)による物語本『近世怪談霜夜星』(1806)や、地域の不思議な話や怪談を集めた随筆集、橘崑崙(生没年不詳)による『北越奇談』(1812)などが紹介される。 また、怪談の主役となることが多い幽霊についての作品も多数並ぶ。祟る幽霊や悲しむ幽霊など、様々な姿の幽霊を描いた作品が展示され、肉筆画である葛飾北斎の《生首》(18世紀)なども出品される。

柳亭種彦著・葛飾北斎画《近世怪談霜夜星 巻四 おさはかまくらのちにたゝりをなしさま々のばけものいづるさとびとおそるゝところ》(1806)北斎館
葛飾北斎《⽣⾸》(19世紀)北斎館

恐ろしくもユーモラスな妖怪

 同展では、怪談に頻繁に登場する妖怪の作品も多数展示される。『北斎漫画』(1814-78)に描かれた愉快なものから、人を食らう狒々のような恐ろしいものまで、北斎の描いた幅広い表現を紹介。会場では、河童、かまいたち、天狗、鵺、ろくろ首、鬼など、様々な妖怪を見ることができる。

葛飾北斎《北斎漫画 ⼗⼆編 ろくろ⾸》(19世紀)北斎館
葛飾北斎《阥阦妹背⼭ 巻之四 芳野王、妖怪を現して鱶七の智勇をためす》(19世紀)北斎館所蔵

怪談師によるイベントやギャラリートークも開催

 会期中には関連イベントも企画されており、怪談師の夜馬裕を招いた「北斎館で怪談会」が映像ホールにて行われる。募集人数は先着40名で事前の電話予約が必要となる 。また、7月4日と7月19日には学芸員によるギャラリートークも予定されている。展覧会は会期中無休で開催される。

編集部