今週末に見たい展覧会ベスト10。保良雄からジェフ・クーンズ、ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026まで【3/3ページ】

「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」(三井記念美術館

 三井記念美術館で、開館20周年特別展「生誕1200年 歌仙 在原業平と伊勢物語」が2月21日から開催される。 

 在原業平(825~80)は、平安時代前期に活躍した歌人であり、天皇の孫として生まれ、和歌に優れた貴公子として知られる。その人物像は、「歌仙」および「恋多き歌人」としての側面が、『伊勢物語』の主人公に仮託されることで広く知られるようになった。

 本展は、三井記念美術館の開館20周年を記念して開催される特別展のひとつであり、在原業平生誕1200年にあたる年にあわせて企画された。根津美術館と協力して開催される展覧会の一環として、三井記念美術館では『伊勢物語』を題材に生み出された絵画、工芸、茶道具などの作品を展示し、そのイメージの広がりと造形の多様性を紹介。また、『古今和歌集』や、近世における版本・絵入本などの典籍を通じて、『伊勢物語』の成立と普及の過程に関する資料も展示する。

会期:2026年2月21日~4月5日
会場:三井記念美術館
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:2月22日、3月16日
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学生以下 無料

「福田尚代 あわいのほとり」(神奈川県立近代美術館 鎌倉別館

 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館で「福田尚代 あわいのほとり」展が2月21日に開幕する。

 本展は、言葉と造形の両面から独自の制作を展開してきた美術家・福田尚代の思索と実践をたどる個展である。福田は「世界は言葉でできている」という認識のもと、言葉を最小単位の「粒子」として捉え、分解や再構成を通じて意味の生成と消滅の過程を探ってきた。回文を中心とする言葉の表現と並行し、本や手紙、栞ひもなど、言葉の記憶を宿す素材に彫刻的な操作を施す造形作品を制作している。

 本展では、初期作から近年作までの主要作品に加え、空間全体を用いたインスタレーションを通じて、生と死、存在と不在の「あわい」に光を当てる福田の創作世界を紹介する。

会期:2026年2月21日〜5月17日
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
住所:神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
電話番号:0467-22-5000
開館時間:09:30~17:00(入場は16:30まで)
休館日:月(2月23日、5月4日を除く)
料金:一般 700円 / 20歳未満・学生550円 / 65歳以上 350円 / 高校生 100円

「キュンチョメ 100万年の子守唄」(滋賀県高島市大溝地域の3つの家)

 滋賀県立美術館が琵琶湖の北側地域(湖北)で始める新たなプロジェクト「ASK」の第1弾として、「キュンチョメ 100万年の子守唄」展が2月21日から行われる。

 本展は、琵琶湖西岸に位置する高島市大溝地区を舞台に、アートユニット、キュンチョメ(ホンマエリ+ナブチ)の表現世界を紹介する個展である。映像を中心に、社会や自然、災害と向き合ってきた彼らは、悠久の時を刻み、人や生き物を見守り続けてきた琵琶湖の存在を「100万年の子守唄」になぞらえた。

 本展では、この地に着想を得た新作4点を含む映像、立体、平面作品計8点を、歴史ある民家3軒に展開する。水とともに生きてきた町の記憶と作品が交差する空間は、自然と人間の関係を静かに問いかけるだろう。滋賀県立美術館による新プロジェクト「ASK」の第一弾として開催される。

会期:2026年2月21日~4月19日
会場:滋賀県高島市大溝地域の3つの家
住所:旧福井盛弘堂(高島市勝野1340[宝・北本町])、中田家住宅旧米蔵(高島市勝野1350[宝・紺屋町])、林家住宅旧米蔵(高島市勝野1256[中町])
開館時間:10:30~16:30
休館日:月〜木(2月23日を除く)
料金:無料

「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026」(京都国立博物館ほか)

 京都国立博物館 明治古都館ほかで「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2026」が開催される。会期は2月21日~23日。

 ARTISTS’ FAIR KYOTOは、歴史的・文化的価値を有する会場を用い、現代美術における多様な表現を紹介する取り組みとして継続的に開催されてきた。

 本フェアは、京都国立博物館 明治古都館および臨済宗大本山 東福寺を主会場とし、ペインティングやインスタレーションなど多様な表現を展示。また、サテライトイベントとして、京都市内の企業、ギャラリー、商業施設、ホテルなど6会場で「ARTISTS’ FAIR KYOTO:SATELLITE 2026」を開催し、AFKに所縁のあるアーティストの作品を紹介する。会期中には、臨済宗大本山 東福寺において、多様な領域で活動するクリエイターを招いたトークプログラムを実施するほか、過去出品作家による特別展、受賞作家の個展、制作現場を公開するプログラムなど、複数の関連企画を展開する。

会期:[メイン会場]2026年2月21日~2月23日、[AFK Resonance Exhibi]2026年2月21日~3月1日
会場:京都国立博物館ほか
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話番号:075-525-2473
開館時間:メイン会場 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで) AFK Resonance Exhibition会場 9:00~16:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:2000円

編集部

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