今週末に見たい展覧会ベスト20。「養老天命反転中!」から「Art Collaboration Kyoto」まで【2/10ページ】

「おさんぽ展 空也上人から谷口ジローまで」(滋賀県立美術館

谷口ジロー 『歩くひと』第3話「町に出かける」原画 1990 一般財団法人パピエ蔵 ©PAPIER/Jiro Taniguchi

 滋賀県立美術館で「おさんぽ展 空也上人から谷口ジローまで」が開催されている。会期は11月16日まで。レポートはこちら

 本展では、日本における「散歩」や「歩くこと」の表現に焦点を当て、宗教的実践から都市文化、そして現代漫画まで、美術のなかに描かれた歩行の表現を、全7章を通じて一望する企画である。

 本展は第79回国民スポーツ大会および第24回全国障害者スポーツ大会が滋賀県で開催されることを記念して構想されたもの。重要文化財2件を含む74点の作品を通して、その文化的・歴史的な広がりが紹介されている。

会期:[前期]2025年9月20日~10月19日、[後期]2025年10月21日~11月16日
会場:滋賀県立美術館
住所:滋賀県大津市瀬田南大萱町1740-1
電話番号:077-543-2111
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(祝日の場合は開館、翌火曜休館)
料金:一般 1200円 / 高校・大学生 800円 / 小学・中学生 600円 / 身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方とその介助者無料

「宋元仏画―蒼海(うみ)を越えたほとけたち」(京都国立博物館

 京都国立博物館で、特別展「宋元仏画―蒼海(うみ)を越えたほとけたち」が開催されている。会期は11月16日まで。

 平安時代後期から鎌倉時代にかけて、日本は中国から多数の仏教文物を持ち帰っており、宋元仏画はそのなかでも特筆すべき請来品のひとつとされる。これらの仏画は、きわめて高い水準の絵画技法と精神性を備え、寺院での礼拝や絵師たちの手本としてもちいられながら、日本の文化のなかに深く根付いてきた。

 本展は、日本国内に所蔵される貴重な宋元仏画を一堂に集め、制作地である中国の時代的・地域的文脈を踏まえつつ、その特色を多角的に紹介するもの。また宋元仏画を紐解きながらその魅力に迫るとともに、この絵画群を伝えてきた日本文化の国際性や包容力、多様性をあらためて見直す機会となっている。

会期:[前期]2025年9月20日~10月19日、[後期]2025年10月21日~11月16日
会場:京都国立博物館
住所:京都府京都市東山区茶屋町527
電話:075-525-2473
開館時間:9:30~17:00(金土~20:00)
休館日:月
料金:一般 2000円 / 大学生 1200円 / 高校生 700円 / 中学生以下 無料