武蔵野美術大学で「甦るポストモダン——倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義」が開催。ポストモダンの「異議申し立て」の精神をデザインから問う【4/4ページ】

 そして本展の中心を成すのが、倉俣史朗(1934〜1991)、小松誠(1943〜)、髙﨑正治(1953〜)の3名の主要作品の公開だ。3名は造形的に表立った共通項はないが、各人それぞれによる先見性と思想をもとにした造形により、自らが身を置く社会を鋭く批評した。いずれの作品にも「異議申し立て」の精神が滲み出ていることを本展では提示する。

倉俣史朗 ヨセフ・ホフマンへのオマージュ Vol.2 1986 木・布・豆電球 92×90×75cm
小松誠 空シリーズ 2011 磁器 7.8×20.5×17cm 作家蔵
髙﨑正治 天地のいえ ドローイング 2009 59.5×42cm 鉛筆・紙、作家蔵

編集部