武蔵野美術大学で「甦るポストモダン——倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義」が開催。ポストモダンの「異議申し立て」の精神をデザインから問う

武蔵野美術大学 美術館・図書館で、ポストモダンの「異議申し立て」の精神がデザインに与えた影響を考える「甦るポストモダン──倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)」が開催される。会期は11月24日〜12月21日。

倉俣史朗 硝子の椅子 1976 ガラス・フォトボンド100 88×90×60cm

 東京・小平の武蔵野美術大学鷹の台キャンパスにある武蔵野美術大学 美術館・図書館で、「甦るポストモダン──倉俣史朗、小松誠、髙﨑正治、デザインの人間主義(ヒューマニズム)」が開催される。会期は11月24日〜12月21日。

小松誠 クリンクルシリーズ スーパーバック K1 1975 磁器 35.0×23.0×11.4cm
髙﨑正治 輝北天球館 模型 1992 石塑粘土・紙・芯材(金属) 67×71×101cm 作家蔵

 1970年代後半以降、建築やデザインの分野に広まった潮流「ポストモダン」は、アメリカの建築史家、チャールズ・ジェンクスの『ポスト・モダニズムの建築言語』(1977)によって提示され、この潮流は歴史的様式の引用や折衷、過度な装飾といった特徴で多く語られる。本展ではこの「ポストモダン」を「人間主義」=新しい社会と人間の生き方を求めるものづくりとして大きな文化史的見方でとらえ、半世紀後の現代からその本質を見つめ直そうとするものだ。

編集部