セクション7は「ジャポニスム」。モネが自然と風景に対するアプローチを日本の美術、特に浮世絵から学んだことはよく知られている。20代半ばの1864〜65年頃から浮世絵に親しんでいたモネは、ジヴェルニーの家に浮世絵をコレクションしていた。本章は、日本の浮世絵とモネの風景画との関わりについて紐解く内容となる。
セクション8「連作ー反復ー屋内風景」では、1890年代以降の連作に着目する。同じモチーフに対して、曇った日や晴れた日、夕べや朝など、光の具合によって色が変わるさまを描き出し始めた頃の作品が並ぶ。

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
セクション9「ピクトリアリズムの風景写真」では、写真の芸術性を高めようとした試み、ピクトリアリズムの写真家たちの作品が紹介される。 エマーソンの《睡蓮摘み》は、モネが同主題の作品を描いたのとほぼ同時代の作品だ。

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF
セクション10は、「写真の部屋2:ジヴェルニーの庭のモネーエティエンヌ・クレメンテルのオートクローム」。本章では、エティエンヌ・クレメンテルが制作したカラー写真・オートクロームが紹介される。当時の通産大臣クレメンテルは、若い頃自身も画家であり、当時はアマチュアとして写真を撮っていた。政治家のクレマンソーの紹介で1916年にモネと出会い、1920年頃にはモネのもとを訪れ様々な画家の姿を撮っている。

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF



















