セクション4「風景画と近代生活ー『飾られた自然と、都市の情景』(テオドール・デュレ)」でも、日本初公開の作品が展覧される。パリの中心にあるサン=ラザール駅の近代建築を描いた作品が、11点ないし12点制作されたが、モネはそのうち8点を1877年の印象派展に出品し、印象派の風景画が担うべき現代的使命を打ち出した。

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Franck Raux / distributed by AMF

Photo © Musée d’Orsay, Dist. GrandPalaisRmn / Patrice Schmidt / distributed by AMF

Photo © Musée d’Orsay, Dist. GrandPalaisRmn / Patrice Schmidt / distributed by AMF

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Benoît Touchard / distributed by AMF
セクション5「四季の循環と動きのある風景─『ここが私のアトリエだ』(クロード・モネ)」では、1878年から81年までパリの北西、セーヌ川沿いにあるヴェトゥイユに住んでいたときの作品が紹介される。モネは庭の外れのセーヌ川の土手に画架を据え、移り変わる季節によって姿を変える自然を観察した。後年の睡蓮を予告するような同じ視点の繰り返しが、この時期の作品からうかがえる。
セクション6「1880年代の風景探索ー『表現された感覚の驚くべき多様性と大胆な新しさ』(オクターヴ・ミラボー)」では、1880年代に外国を含めた各地へ出向き、自らの芸術を試していた時代の作品が展覧される。



















