全13章で構成される本展の、セクション1「モチーフに最も近い場所でーノルマンディーとフォンテーヌブローで制作した1860年代のモネ」では、ジャン=バティスト・カミーユ・コローやウジェーヌ・ブーダンら少し前の世代の絵画と関連づけながら、1850年代の終わりから60年代半ばにかけて、若きモネの自然主義的アプローチによる風景画が生まれた過程をたどる。
セクション2「写真の部屋─モティーフと効果」では、1850年代以降の風景画の改革へとつながる、絵画と写真という2つの表現技法による自然活写に着目した内容となる。本章では、日本初公開となるギュスターヴ・ル・グル《フォンティーヌ・ブローの森、バ=ブレオの下草》が展示される。
セクション3「《かささぎ》とその周辺─雪の色」では、モネが雪からインスピレーションを受けて描いた作品が登場する。浮世絵の雪景と同様に、繊細な色彩の面を重ねることで奥行きを表現したさまを間近で見ることが可能だ。

Photo © GrandPalaisRmn (musée d’Orsay) / Adrien Didierjean / distributed by AMF



















