アレックス・カッツの個展「Four Seasons」がSCAI PIRAMIDEで開催。90年代以来の東京での公式個展【2/2ページ】

 カッツが2022年に始めた最新シリーズ「 Seasons」は、四季の移ろいを即興的な手法でとらえ、iPhoneで撮影したスナップショットと簡単なスケッチから、広いキャンバスへと変換されるもの。地平線をとり除くことで空間の制約からキャンバスを開放し、力強いフォルムと色彩の世界を現出させる。制作においては即時性を優先し、知覚を時間的な行為と捉えるというカッツの信念を反映している。

 東京で90年代以来の公式個展である本展では、同シリーズより、春夏秋冬の四季を描いた作品を展示。特有の色彩とストローク、リアリズムを見ることができそうだ。