今週末に見たい展覧会ベスト17。坂本龍一展からDIC川村記念美術館まで【2/6ページ】

「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」(東京都現代美術館

展示風景より、坂本龍一+高谷史郎《LIFE–fluid, invisible, inaudible…》(2007)

 東京・清澄白河の東京都現代美術館で、坂本龍一(1952〜2023)の大型インスタレーション作品を包括的に紹介する展覧会「坂本龍一 | 音を視る 時を聴く」が3月30日まで開催されている。レポートはこちら

 坂本は90年代からマルチメディアを駆使したライブパフォーマンスを展開し、2000年代以降は様々なアーティストと協働。音を展示空間に立体的に設置する試みを積極的に思考、実践してきた。本展は、生前坂本が東京都現代美術館のために遺した展覧会構想を軸に、坂本の創作活動における長年の関心事であった音と時間をテーマに、未発表の新作を含む没入型・体感型サウンド・インスタレーション10点(+スペシャルコラボレーション、アーカイヴ特別展示)を美術館屋内外で展開するものだ。

会期:2024年12月21日~2025年3月30日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月
料金:一般 2400円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1700円 / 中高生 960円 / 小学生以下 無料

「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」(東京都現代美術館

展示風景より、臼井良平の作品群

 同じく東京都現代美術館では、グループ展「MOTアニュアル2024 こうふくのしま」も3月30日まで開催されている。レポートはこちら

 展覧会の副題にある「しま(島)」は、4名の作家が拠点を置く「日本列島」の地理的条件に対する再定義を含んでおり、展示される作品群もそのテーマを反映した内容となっている。また、ここで言う「島」とは、従来の「海に浮かぶ閉じられた地形」ではなく、「海底ではほかの大陸や島とつながっている開かれた地形」としてとらえ、私たちの目に見える世界とその背後にある見えざるつながりを意識させる。

 本展では、清水裕貴、川田知志、臼井良平、庄司朝美の4名の作家の最新作が展示され、それぞれが現実の複雑さや多義性をどのように視覚的に表現しているのかを探るものとなっている。

会期:2024年12月14日~2025年3月30日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00
休館日:月
料金:一般 1300円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 900円 / 中高生 500円 / 小学生以下 無料

「世田谷文学館コレクション展 寺山修司展」(世田谷文学館

展示風景より

 演劇、短歌、映画、評論、そのほか数々の分野で功績を残し、豊かな表現活動の可能性を模索した寺山修司(1935~83)。その活動と人物像を世田谷文学館のコレクションから紹介する「寺山修司展」が3月30日までの会期となっている。レポートはこちら

 本展は、寺山の生誕90周年を記念して企画された展覧会。会場は大きく分けて「世田谷区下馬・演劇実験室『天井棧敷』の設立」「手紙魔・寺山修司」の2部構成となっており、「天井棧敷」に関する資料や寺山自筆の書簡など約150点が展示されている。

会期:2024年10月5日〜2025年3月30日
会場:世田谷文学館 1階展示室
住所:東京都世田谷区南烏山1-10-10 
開館時間:10:00~18:00 ※展覧会入場、ミュージアムショップは17:30まで
休館日:月(ただし、月曜が祝休日の場合は開館し、翌平日休館)
料金:一般200円 / 高校・大学生150円 / 65歳以上、小・中学生、障害者手帳をお持ちの方 100円

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