モダニズムの巨匠、ジオ・ポンティの回顧展「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が21_21 DESIGN SIGHTで開催【2/2ページ】

 なかでも、1960年竣工の「ピレリ高層ビル」や、1957年発表の超軽量の椅子「スーパーレジェーラ」は、薄さと軽やかさを表現した名作とされる。また、近年では知られざる名作家具やプロダクトの数々が復刻されるなど、その多面的な魅力への注目が集まっているデザイナーだ。

ピレリ高層ビル 1960 ©Gio Ponti Archives-Archivio Storico Eredi Gio Ponti
アームチェア D.153.1 1953/2012 Molteni&C Heritage Collection

 本展では、ジオ・ポンティ・アーカイヴスの協力のもと、おもにポンティがミラノ、デッツァ通りの自宅のためにデザインした家具から、モルテーニにより復刻されたアームチェア、コーヒーテーブル、ブックシェルフ、床に大胆に導入されていたセラミックタイルの再現を通して、ポンティ独自の空間世界をインスタレーションとして展示。

アームチェア D.154.2 1953-57 Molteni&C Heritage Collection Photo by Frederik Vercruysse

 また、およそ60年にわたる仕事を振り返る大パネルで、1920年代のジノリの磁器製品やオリジナルドローイングを展示するほか、フランチェスカ・モルテーニ監督によるドキュメンタリー映像『Amare Gio Ponti』も紹介。ジオ・ポンティの視線の先にある未来を考える。

編集部

Exhibition Ranking

内藤礼「breath」

2025.02.14 - 03.28
タカ・イシイギャラリー 六本木
恵比寿 - 六本木|東京

ミロ展

2025.02.28 - 07.05
東京都美術館
上野 - 日暮里 - 秋葉原|東京