なかでも、1960年竣工の「ピレリ高層ビル」や、1957年発表の超軽量の椅子「スーパーレジェーラ」は、薄さと軽やかさを表現した名作とされる。また、近年では知られざる名作家具やプロダクトの数々が復刻されるなど、その多面的な魅力への注目が集まっているデザイナーだ。
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本展では、ジオ・ポンティ・アーカイヴスの協力のもと、おもにポンティがミラノ、デッツァ通りの自宅のためにデザインした家具から、モルテーニにより復刻されたアームチェア、コーヒーテーブル、ブックシェルフ、床に大胆に導入されていたセラミックタイルの再現を通して、ポンティ独自の空間世界をインスタレーションとして展示。
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また、およそ60年にわたる仕事を振り返る大パネルで、1920年代のジノリの磁器製品やオリジナルドローイングを展示するほか、フランチェスカ・モルテーニ監督によるドキュメンタリー映像『Amare Gio Ponti』も紹介。ジオ・ポンティの視線の先にある未来を考える。
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