20世紀イタリアのモダニズムを代表する建築家、ジオ・ポンティ(1891〜1979)。その足跡を振り返る展覧会「ジオ・ポンティの眼:軽やかに越境せよ。」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTのギャラリー3で開催される。会期は3月19日~3月31日。
ジオ・ポンティは1891年ミラノ生まれ。1921年ミラノ工科大学卒業後、建築設計事務所を設立。23年、磁器メーカーのリチャード・ジノリのアートディレクターに就任。28年には建築誌 『domus』を創刊している。
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ポンティは87年の生涯で2つの世界大戦を生き抜き、ウィーン分離派、イタリア合理主義、モダニズムといった時代の潮流に留まることなく、また建築、プロダクト、グラフィックなど分野の細分化にも与せず、統合的に自身の「眼」を追求した。その越境する表現は現代においても新鮮な魅力を保っている。
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