東京都美術館のアート・コミュニケーション事業の活動について広く発信することを目的として、2023年からスタートした特別企画「アート・コミュニケーション事業を体験する」。その2年目となる企画が今年も同館で実施される。会期は7月30日～8月11日。
同館のアート・コミュニケーション事業は、すべての人に開かれた「アートへの入口」をミッションのひとつに掲げている。美術館が芸術や文化財を研究し展示するだけでなく、個人と社会の新しい関係性を育む創造的な場であるために、美術館と市民と大学が協働する「とびらプロジェクト」や、子供と家族のミュージアムデビューを応援する「Museum Start あいうえの」といった、多種多様な取組みを行ってきた。
企画開始から2年目となる今年は「クリエイティブ・エイジング」をテーマに、豊かに歳を重ねていくためにアートが果たす力や美術館の役割について考える機会を創出する。会場では、画家・上田薫とキルト作家・上田葉子の作品を展示するとともに、超高齢社会に対応したミュージアムの取組みについて紹介する資料展示を実施。また、シニア世代を対象とした事業「Creative Ageing ずっとび」の紹介やその活動基盤となるアート・コミュニケーション事業の紹介展示も行われるという。
