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日本科学未来館館長・浅川智恵子インタビュー。未来館はすぐそこにある未来と向き合うための実験場

2023年に新常設展が公開され注目を集めた日本科学未来館。21年に同館2代目館長に就任した浅川智恵子に、そのコンセプトや未来館の目指すべき姿について話を聞いた。

聞き手・文=三澤麦(ウェブ版「美術手帖」編集部) 撮影=稲葉真

未来館館長・浅川智恵子

新たなるビジョンと新常設展

──2021年に日本科学未来館(以下、未来館)の2代目館長に就任された浅川さん。その道のりはどのようなものだったのでしょうか。研究者を志したきっかけやご自身の研究内容についても教えてください。

 私は1985年に日本IBMの東京基礎研究所に入社し、以降はコンピュータサイエンティストとして研究開発に取り組んできました。中学生のときにプールでの事故がもとで失明したのですが、テクノロジーでその障害を乗り越えることを目的とした技術開発に携わってきました。

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