京都府京都市の京都文化博物館で、特別展「日本の巨大ロボット群像」が開催される。会期は7月6日〜9月1日。
本展は、日本のアニメーションにおける巨大ロボットのデザインとその映像表現の歴史をたどり、「巨大ロボットとは何か」を問いかけるものとなる。架空のロボットが登場するアニメーション(ロボットアニメ)は、いまや日本の大衆文化の一角を占めているといっても過言ではない。『鉄人28号』(1963)をロボットアニメの嚆矢として、その後『マジンガーZ』(1972)の大ヒット、そしてロボットアニメの流れに新風を吹き込んだ『機動戦士ガンダム』(1979)の影響下、現在に至るまで多数のロボットアニメが制作され、魅力的なロボットがデザインされてきた。他国のアニメーションには見られない、独自の進化と広がりを見せてきたそのデザインの変遷には、空想上の荒唐無稽なロボットという存在に映像的な「リアリティ」を与えるためのデザインや設定の創意工夫が凝らされ、数多くのファンを魅了してきた。
本展は昨年福岡市美術館で開催されており、今回は京都での巡回展となる。会場では、ロボットアニメの映像表現の歴史やロボットのデザイン、そしてリアリティ形成のために重要なメカニズムや大きさを軸に検証。鑑賞者とともに「巨大ロボットとは何か」を考えることができるような展示となっている。