国内で8年ぶりとなる村上隆の大規模個展「村上隆 もののけ 京都」(京都市京セラ美術館)。2月3日の開幕を前に、詳細情報が追加公開された。
同展は、村上が活動初期から深い関⼼を寄せてきた京都を舞台に、新たに描きおろした⼤作《洛中洛外図 岩佐⼜兵衛rip》や四神相応をテーマとした作品群をはじめ、代表的なシリーズなど、⼤多数が新作・国内初公開。約170点が複数のセクションで構成される。
⾒どころのひとつとなる《⾵神雷神図》は、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱⼀らによってほぼ100年おきに模写されてきたもの。抱⼀の⾵神雷神図から200年が経ついま、村上がこの画題に向き合い、新作を展覧する。
京都市京セラ美術館の中央ホールでは、展覧会開幕より⼀⾜早くこの《阿像》と《吽像》の展⽰が完了。災いをもたらす邪⻤を踏みつけている⾼さ4.3 メートルの⾚の《阿像》と⻘の《吽像》は、東⽇本⼤震災をきっかけに制作され、⾃然災害、疫病、戦争といった様々な災厄から⼈々を守ってほしいという祈りが込められているという。
立体の大作としては、2020年に六本木ヒルズで公開され話題となった⾦⾊に輝く巨⼤な彫刻作品《お花の親⼦》が、3⽉初旬に京都市京セラ美術館の⽇本庭園に出現する。