第1回印象派展が開催されてから150年の節目を迎えることを記念し、東京の上野の森美術館と大阪の大阪中之島美術館で開催される展覧会「モネ 連作の情景」。モネの作品だけを集めたこの展覧会の詳細が発表された。
本展は、モネの代表作である《積みわら》や《睡蓮》などをモチーフとした「連作」に焦点を当てながら、時間や光との対話を続けた画家の生涯をたどるもの。会場は「第1章 印象派以前のモネ」「第2章 印象派の画家、モネ」「第3章 テーマへの集中」「第4章 連作の画家、モネ」「第5章 『睡蓮』とジヴェルニーの庭」の全5章で構成され、印象派以前の作品であり日本初公開となる《昼食》を含む、国内外のモネの代表作60点以上が一堂に会する機会となる。日本側監修は島田紀夫(実践女子大学名誉教授)。
また、同展の音声ガイドは、展覧会ナビゲーターを俳優の芳根京子が、解説ナレーターを声優の下野紘が担当。展覧会イメージソングはHana Hopeの「たゆたう」に決定した。
音声ガイド初挑戦となる芳根。収録を前に、次のように意気込みを語った。「母が美大卒のため、ふたりで美術館に行くことはあったが、(自分自身は)詳しいわけではなく、『アートは難しい』と勝手に思い込んでいたために、依頼を受けた時は不安があった。しかし、今回の機会にモネについて知っていくうちに、絵を見てあふれてくる感情に間違いはないことに気がつくことができた。今回の音声ガイドでは、鑑賞者のサポートができたらと思う。自分もそうであったように、アート初心者の方にもぜひ足を運んでみてほしい」。
ほかにも、本展のコラボレーションとしてコミック『PEANUTS』とのオリジナルグッズの制作が決定。睡蓮の葉に乗るスヌーピーとウッドストック、モネなどの印象派画家のように屋外で絵画制作を楽しむPEANUTSのキャラクターなどのイラストががあしらわれたグッズも登場予定だ。