国内初公開の村上隆の大型作品も。国立国際美術館で「コレクション1 80/90/00/10」が開催

大阪・中之島の国立国際美術館で、2022年度の新収蔵品を紹介する2023年度「コレクション1 80/90/00/10」が開催される。国内初公開の村上隆の大型作品も含め、計50点以上が展示される予定だ。

村上隆 727 FATMAN LITTLE BOY 2017 Background in collaboration with MADSAKI 国立国際美術館蔵 ©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 大阪・中之島の国立国際美術館で、2022年度の新収蔵品を紹介する2023年度「コレクション1 80/90/00/10」が開催される。会期は6月24日〜9月10日。

奈良美智 長い長い長い夜 1995 国立国際美術館蔵 © Yoshitomo Nara

 展示作品の目玉のひとつが、同館初の村上隆の絵画作品として収蔵された《 727 FATMAN LITTLE BOY》(2017)だ。村上が1996年以来制作してきた代表的なシリーズ「727」のうちの1点で、国内に所蔵される村上作品としては最大級のものとなる。国内初公開となるこの機会に、東京国立近代美術館所蔵および寄託となる村上の初期作品5点もあわせて展示する。

村上隆 727 FATMAN LITTLE BOY 2017 Background in collaboration with MADSAKI 国立国際美術館蔵 ©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

 また、昨年度収蔵した西山美なコの絵画作品や、乗り物をモチーフにした國府理の初期作品、国内では初の美術館コレクションとなったドイツのアストリッド・クラインの写真作品なども紹介される。

西山美なコ  「Looking at you」より ローズ 1997 国立国際美術館蔵 撮影=福永一夫
ヤノベケンジ アトムカー(黒) 1998年 国立国際美術館蔵 ©KENJI YANOBE

 さらに2010年の個展「束芋 :断面の世代」を機に収蔵した束芋による映像インスタレーション、 2018年開催の「ニュー・ウェイブ 現代美術の 80年代」展を経て収蔵が実現した中原浩大の絵画インスタレーションなど、計50点以上が展示される予定となっている。

束芋 団断 2009 国立国際美術館蔵 © Tabaimo / Courtesy of Gallery Koyanagi
中原浩大 レゴ 1990-91 国立国際美術館蔵 撮影=表恒匡

編集部

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