日本を代表する現代美術家で、昨年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)が作品を収蔵、展示公開したことでも知られているシュウゾウ・アヅチ・ガリバー。その大型個展「消息の将来」展が、神奈川県横浜市のBankART KAIKO とBankART Stationの2館で同時開催される。会期は10月7日〜11月27日。
シュウゾウ・アヅチ・ガリバーは1947年滋賀県生まれ。64年に制作活動を開始し、60年代後半の熱い文化芸術の現場を駆け抜けた、現在も活躍する作家のひとりだ。近年は海外での作品発表を主な活動としているため、日本ではその名が広く知られているとは言えない。
本展は、2022年3月に逝去した池田修が代表を務めていたBankART1929が主催となり、作家のその貴重な活動を日本で広く紹介するとともに、世界の文化芸術の広がりに貢献するもの。
池⽥が最後に企画した3つの主催展覧会のうちのひとつとなる本展。日本ではあまり見ることができないアヅチの活動を、ぜひこの機会に目撃したい。