六本木アートナイト2022がプログラム全貌を発表。約70組のアーティストによる100のプログラムが展開

9月17日~19日の3日間に開催が予定されている「六本木アートナイト2022」のプログラム全貌が明らかにされた。村上隆をメインプログラム・アーティストに迎え、六本木の街全域を会場に約70組のアーティストによる約100の多様なプログラムが展開される。

メインビジュアル(C)2022 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.(C)MADSAKI/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.(C)Fujiko-Pro

 新型コロナウイルス感染症の影響により3年ぶりの開催となる「六本木アートナイト2022」が、プログラムの全容を発表した。

 9月17日~19日の3日間に開催される今年の「六本木アートナイト」は「マジカル大冒険 この街で、アートの不思議を探せ!」をテーマに、村上隆をメインプログラム・アーティストとして迎える。美術館などの文化施設や大型複合施設、商店街が集まる六本木の街全域を会場と し、ペインティングやインスタレーション、音楽、パフォーマンス、映像、トークなど、約70組のアーティストによる約100の多様なプログラムが展開される。

村上隆 Photo by RK (IG:@rkrkrk)
©Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
©Fujiko-Pro

 メインプログラムでは、村上が「ドラえもん」をモチーフにした高さ10メートルにおよぶ巨大なバルーン作品を発表。加えて、村上プロデュースのもと、12組のアーティストが同じく「ドラえもん」に挑んで制作した新作を六本木ヒルズアリーナ、東京ミッドタウン、国立新美術館、ラピロス六本木の4ヶ所で展示予定となっている。

 六本木ヒルズでは、夏の終わり、黄金に輝き風に揺れる稲穂にインスピレーションを受けたTANGENTのフロアライト/インスタレーション《INAHO》や、台湾の伝統的な格子窓から流用したコイン模様をモチーフにしたマイケル・リンの《窓》、約60台の車椅子が5メートルほどの高さに積み上げられ、LEDや鉄の構造体が組み合わさった檜皮一彦の立体作品《HIWADROME TYPE ε》などが展示される。

TANGENT INAHO
檜皮一彦 HIWADROME TYPE ε

 六本木という街の歴史や現在にインスピレーションを得たローレンス・ウィナーのインスタレーション《HERE FOR A TIME THERE FOR A TIME & SOMEWHERE FOR A TIME》は、六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど数ヶ所に出現。東京ミッドタウンでは、宇宙のはじまりをイメージしたキム・スージャの《演繹的なもの》や、古屋崇久が2019年の東京ミッドタウンアワードで発表した《人工知能による顔の識別》などを鑑賞することもできる。

ローレンス・ウィナー 1/2はじまった、1/2おわった、たとえいつであろうとも 2008/2016 石川文化振興財団所蔵
© Lawrence Weiner,Okayama Art Summit 2016 Courtesy of TARO NASU. Photo by Yasushi Ichikawa
キム・スージャ 演繹的なもの

 六本木交差点などのエリアでは、多種多様なマテリアルを用いて、カラフルなジェンダーを表現した増田セバスチャンのタワー状の作品《Polychromatic Skin -Gender Tower-》や、色、形、空間についての考察を基盤として絵画を制作する今井俊介の《untitled》、六本木西公園でライブペインティングを行う「アートにエールを!広場」などが展開される。

増田セバスチャン Polychromatic Skin -Gender Tower-(イメージ)
六本木西公園

 また、森美術館やサントリー美術館、国立新美術館、21_21 DESIGN SIGHTなどの美術館では、様々な企画展が開催されるほか、記録映像の上映やクロストークなど多彩なイベントも行われる。この機会に、六本木の街を舞台にした3日限りのアート饗宴を堪能してほしい。

編集部

Exhibition Ranking