「ポストコロナ・アーツ基金」(以下、PCAF)は、文化芸術に関心の高い各界の民間有志による実行委員会と東京藝術大学による共同事業。昨年夏に発足し、コロナ禍以降の新しい社会のあり方をアーティストと探るプロジェクトとして始動した。
コロナ禍以降の社会に対する価値観や視点を、アーティストとの協働プロジェクトによって創出し、広く社会へ提起することを目指すPCAF。その活動の柱のひとつとして、東京藝術大学大学美術館で展覧会「『新しい成長』の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト」が開催される。会期は6月8日~27日。
本展では、参加アーティスト17組の多視点からなるプロジェクトを、映像や体験型インスタレーション、パフォーマンスなど多様な手法で提示する。参加作家は、青柳菜摘、雨宮庸介、池田剛介、遠藤麻衣、大和田俊、小泉明郞、SIDE CORE、サエボーグ、竹内公太、Chim↑Pom、中村裕太、西村雄輔、長谷川愛、布施琳太郎、毛利悠子、百瀬文、柳瀬安里。
なおPCAFでは、秋以降にドキュメント映画と書籍の刊行を予定するほか、全国の美術系大学生や卒業生がプロジェクトに参加する「実践的教育プログラム」も連携として実施を目指している。