耐震改修工事のため、2019年1月から休業していた名古屋テレビ塔。この内部に、「ART × CRAFT × LOCAL」をテーマに掲げるホテル「THE TOWER HOTEL NAGOYA」が開業した。
「THE TOWER HOTEL NAGOYA」は、名古屋のランドマーク的存在でもある名古屋テレビ塔の1〜5階(客室は4〜5階)に位置する、全15室だけのスモールラグジュアリーホテル。その要となるのがアートだ。
同ホテルでは、エントランスからロビー、客室にいたるまで、ホテルのために制作され、選ばれた様々な作品が展示されている。
客室は、愛知県出身のアーティスト・鷲尾友公が地元のアーティストを中心に作家に呼びかけ、さわひらき、白澤真生、杉戸洋、森北伸、宮田明日鹿、今村文、瀧本幹也、稲熊祐典、渡部裕子の作品が各部屋を彩る。
またホテル内には杉戸洋が名付けたギャラリー「on hold」もあり、展覧会を実施。こけら落としの展覧会「Smokes in the clouds」(10月1日〜12月末)では、ホテルのために新作を制作した5名のアーティスト(杉戸洋、森北伸、鷲尾友公、さわひらき、白澤真生)が制作の際に描いたスケッチや作品などが展示される(入場は無料、ただし新型コロナウイルス対策のため、オープン時はアポイントメント制)。
日本各地に増えつつあるアートホテル。テレビ塔内のホテルというユニークな立地を含め、THE TOWER HOTEL NAGOYAも人気を集めそうだ。
2022年10月13日追記:名古屋テレビ塔は重要文化財に新指定された。