ルイ・ヴィトンとアーティストのコラボからマーク・マンダースまで、今週末に見たい展覧会ベスト3

今週スタートした展覧会と、3月21日までに終了する展覧会から、とくに注目したい3つをピックアップしてお届けする。なお緊急事態宣言のため、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

「LOUIS VUITTON &」展示風景より

アーティストとのコラボレーションが一堂に。「LOUIS VUITTON &」(jing)

「真っ白なキャンバスに見立てたバッグ」展示風景より

 名だたるアーティストたちとコラボレーションを行い、ともにインスピレーションを育んできたルイ・ヴィトン。その歴史にフォーカスする展覧会「LOUIS VUITTON &」が、原宿のjingで開幕した。会期は5月16日まで。

 本展は、世界的なアーティストとともにつくり上げられたシルクスカーフが並ぶ「シルクを彩る」や、カール・ラガーフェルドやシンディ・シャーマンによる新たな「モノグラム」を紹介する「アイコンの再解釈」など、多様な10のセクションから構成。

 「川久保玲によるルイ ・ ヴィトンの世界」では川久保の「バッグ ウィズ ホールズ」をイメージした空間が楽しめるほか、数々のシリーズを手がけてきた草間彌生と村上隆によるクリエイションの全容も紹介。また、昨年逝去した山本寛斎を讃えるモチーフを採用した18年のコレクションの一部とあわせ、山本がデヴィッド・ボウイのために制作した伝説的な「ジャンプスーツ」も展示されている。

会期:2021年3月19日~5月16日
会場:jing
住所:東京都渋谷区神宮前6-35-6 jing
開館時間:10:00~20:00 ※入場は閉場の30分前まで
料金:無料(要事前予約)
予約ページ:https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/magazine/articles/lv-and#
 

国内美術館では初の個展。「マーク・マンダース─マーク・マンダースの不在」(東京都現代美術館

マーク・マンダース スタジオ風景

 東京都現代美術館では、マーク・マンダースの国内美術館初となる個展「マーク・マンダース─マーク・マンダースの不在」が3月20日にスタート。会期は6月20日まで。

 マンダースは1968年生まれ、ベルギー在住のアーティスト。「建物としてのセルフ・ポートレート」をコンセプトに、彫刻や詩、単語、オブジェなどを用いたインスタレーション作品で国際的に高い評価を得る。本展では初期の重要な作品やドローイングを展示し、マンダース本人の構想により、展示全体を1つの作品=想像の建物のインスタレーションとして構成する。

 なお同館では、ビョークやPerfumeとのコラボレーションでも知られるフルスタック集団rhizomatiksの個展「ライゾマティクス_マルティプレックス」、「Tokyo Contemporary Art Award 2019-2021 受賞記念展」も同時開催。あわせてチェックしてほしい。

会期:2021年3月20日〜6月20日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話番号:03-5777-8600
開館時間:10:00〜18:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし5月3日は開館)、5月6日
料金:一般 1500円 / 大学・専門学校生・65歳以上 1000円 / 中学・高校生 600円 / 小学生以下無料
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、緊急事態宣言期間中「マーク・マンダース ―マーク・マンダースの不在」展は日付指定の予約優先チケットのみ販売
 

亀と見る展覧会。「千葉正也個展」(東京オペラシティ アートギャラリー

展示風景より、《平和な村》(2019-20)

 東京オペラシティ アートギャラリーでは、ペインター・千葉正也の国内美術館では初となる個展が3月21日に終了する。

 絵画作品を中心に、ドローイングや映像など約100点の作品を紹介する本展。その特徴は、実際に亀が歩き回るための通路がすべての展示室をつなぎ、作品がその左右に配されているという独自の構成だ。また、千葉が自ら制作したオブジェや写真などのモチーフは複数の作品に繰り返し描かれる、何点かは会場にも展示されている。

 加えて、会場のスタッフを描いたシリーズや指示書の役割を持つ作品なども展示され、ユーモアと遊び心にあふれた本展。亀と同じように歩き回ることによって、千葉の制作の厚みを見ることができるだろう。

会期:2021年1月16日~3月21日
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
住所:東京都新宿区西新宿3-20-2
電話番号:050-5541-8600 
開館時間:11:00~19:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生以下無料

編集部

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