国内美術館では初。マーク・マンダースの個展、東京都現代美術館で開催へ

東京都現代美術館で2021年3月、国内美術館としては初のマーク・マンダースの個展「マーク・マンダース─マーク・マンダースの不在」が開催される。

マーク・マンダース 椅子の上の乾いた像 2011-15 東京都現代美術館蔵

 彫刻や詩、単語、オブジェ等を用いたインスタレーション作品によって国際的に評価の高い現代美術作家、マーク・マンダース。その国内美術館としては初の個展「マーク・マンダース─マーク・マンダースの不在」が、東京都現代美術館で開催される。会期は2021年3月20日〜6月20日。

 マーク・マンダースは1968年オランダ生まれ、ベルギー在住。86年から「建物としてのセルフ・ポートレイト」をコンセプトに制作を行い、その作品は高い人気を誇る。サンパウロ・ビエンナーレ(1998、ブラジル)、第55回ヴェネチア・ビエンナーレ(2013、イタリア)にオランダ代表作家として選出。また直近では、ボンネファンテン美術館で大規模な個展(2020、オランダ)を開催しているほか、パブリック・アート・ファンド・プログラム(2019、アメリカ)や、ローキンスクエア(2017、オランダ)で屋外彫刻を発表している。

 本展では、マンダースの初期の重要な作品やドローイングとともに、展示する空間に応じたここだけのインスタレーションを構成するという。

 なおマンダースはミヒャエル・ボレマンスとの初の美術館2人展「ダブル・サイレンス」を金沢21世紀美術館で開催(〜2021年2月28日)。本展はこれに続いて、国内でマンダース作品を堪能できる機会となる。

マーク・マンダース 未焼成の粘土の頭部 2011-14

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