今年末から休館の広島市現代美術館、12月は無料開放。建物めぐりやクロージングイベントも開催

2023年春のリニューアルオープンに向け、12月28日から休館に入る広島市現代美術館。同館では、12月1日〜27日に全館無料開放を行うほか、様々なイベントを開催する。

「たてものを撮ろう、たてものと撮ろう!」の様子

 1989年に全国初の公立現代美術館としてオープンし、2023年春のリニューアルオープンに向けて12月28日から休館に入る広島市現代美術館。同館が12月から、休館前イベント「また会う日まで」として様々な取り組みを行う。

 まず12月1日~27日には、全館を無料開放。「ヒロシマ」を起点に平和を問う作品を紹介する特別展示「コレクション・ハイライト」のほか、空の展示室や改修工事で姿を変える場所の「いま」を感じられる「ゲンビ・リコレクション」を見ることができる。

「たてものフロッタージュ」の様子

 また、建築家・黒川紀章によって設計された同館の建築を楽しむプログラムも開催。地図を片手に建物観察と撮影を楽しむ「たてものを撮ろう、たてものと撮ろう!」、「フロッタージュ・キット」を使い、壁や床、柱などのかたち・模様を写し取る「たてものフロッタージュ大作戦 また会う日まで編」などが行われる。

 加えて、休館前最後の週末には、館内の様々な場所で建物や作品を楽しむクロージングイベントを開催。アーティスト・グループのヒスロムも現れ、館内各所で探検を行い現場の様子を記録・発信する。詳細はウェブサイトで公開予定。長期改修工事を前に、普段は見られない美術館の姿に触れる機会を逃さずチェックしてほしい。

ヒスロム Photo by Dawid Misiorny

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