名和晃平がGYRE GALLERYで新作個展を開催。木彫漆箔仕上げの「雲鹿」も発表

彫刻家 ・名和晃平の新作個展「Oracle」が、東京 ・表参道のGYRE GALLERYで開催される。会期は2020年10月23日〜2021年1月31日。

名和晃平 Trans-Sacred Deer (g/p_cloud) 2020 ミクストメディア 132×135×43.5cm NARA TSUTAYA BOOKS Nara / Japan photo by Nobutada OMOTE | Sandwich

 彫刻家 ・名和晃平の新作個展「Oracle」が、東京 ・表参道のGYRE GALLERYで開催される。会期は2020年10月23日〜2021年1月31日。

 10周年を迎えた京都 ・伏見のスタジオ「Sandwich」を拠点に活動を続けている名和。今回の個展では、奈良国立博物館に収蔵されている14世紀に制作された《春日神鹿舎利厨子》へのオマージュとして、木彫漆箔仕上げの《Trans-Sacred Deer (g/p_cloud_agyo)》(2020、通称:雲鹿)を発表する。同作は、近年名和が取り組む、京都の伝統工芸復興プロジェクトの一環でもある。

 また、海外への渡航が難しくなった今年、名和自身がスタジオで過ごす時間が増えた影響で、様々な実験的試みが継続的に行われてきた。そのなかから今回は、複数のメディウムや塗料・オイル・油絵具などを混合し、複雑な物質性とテクスチャを生み出すペイント作品、さらに、霧やUVレーザーを用いた新作も展示する。

 さらに、GYREのアトリウムでは、ピアニスト・中野公揮のコンサートにも舞台美術として登場した彫刻作品《Silhouette》(2018)を展示。炭化ケイ素の粒で覆われた回転体が立ち並ぶという。

名和晃平 Lift 2018 ROHM Theatre Kyoto Kyoto / Japan photo by Yoshikazu Inoue

編集部

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