2019年に東京オペラシティ アートギャラリーで開催された大規模個展が大きな話題を呼んだトム・サックス。今回、トム・サックスが初めて小売の体験をフルデザインする展覧会「Tom Sachs:Retail Experience」が、伊勢丹新宿店本館2階のISETAN THE SPACEで開催される(9月29日~11月30日)。
展覧会タイトルの「Retail experience」とは、スタジオの物理的発現の入手をあらゆる人と分かち合う機会のこと。本展では、通常はアートギャラリーや美術館にあるアートワークを自宅に置くことを可能にするという。
展示空間もトム・サックス本人がデザイン。トム・サックスのアイコンである合板を使用し、会場自体が作品ともいえるような空間に変化する。展示内容にはレアで特別なアイテムも含まれ、2000年代に制作された「月面」をテーマにした希少なチェスセットや新作の家具類、そのほかトム特製の貴重な数々のアイテムを通覧できる機会だ。
また、本展の開催を記念したウィンドウディスプレイを展示(9月23日~10月13日)。誰もがアクセスできるように、伊勢丹新宿店にある11のウィンドウに、様々なアート作品やトム・サックスによってデザインされたプロダクトを展示するという。予約制ではあるが、会場内でふたつの映像作品を上映するイベントも予定されている。いずれも詳細は公式ホームページを参照。