海岸からほど近い場所に位置する神奈川県の茅ヶ崎市美術館が、国内の公立美術館としては初めて、アロハシャツをテーマにした企画展を行う。会期は9月12日~11月8日。
「ヴィンテージアロハシャツの魅力 COLLECTION by SUN SURF」と題されたこの展覧会は、茅ヶ崎市とホノルル市・郡との姉妹都市締結5周年を記念して行われる事業。
会場に並ぶのは、現在では見ることがほとんどできないという1930年代から1950年代にかけてつくられた貴重なヴィンテージアロハシャツだ。これらのコレクションは、いわゆる「ヴィンテージ」と呼ばれるレーヨン製アロハシャツを中心に展開するため、70年代に設立されたアロハシャツブランド「SUN SURF(サンサーフ)」のディレクターであり、世界的なアロハシャツコレクターとしても知られる小林亨一(東洋エンタープライズ株式会社代表取締役)が所蔵するもの。
ハワイ文化の重要な一部であるアロハシャツは、日系移民の労働着がその歴史の発端にあったとも言われている。本展では、こうしたヴィンテージアロハシャツを展示することで、その魅力を伝えるとともに、ハワイの歴史、日本文化と日本人に深く関係するアロハシャツの全貌を紹介する。