横浜市民ギャラリーによる若手芸術家支援事業がスタート。第1弾は泉桐子の個展「WE CAN’T GO HOME AGAIN」

横浜市民ギャラリーが若手芸術家の発表機会を支援する「U35若手芸術家支援事業」をスタート。初回は、和紙や墨を用いて制作する作家・泉桐子による個展「WE CAN’T GO HOME AGAIN」を開催する。会期は8月28日~9月6日。

(C)toko izumi

 横浜市民ギャラリーは、将来を担う若手作家の発表機会をサポートする新規事業として「U35若手芸術家支援事業」を2020年度から開始。初回は、和紙や墨を用いて制作する泉桐子の個展「WE CAN’T GO HOME AGAIN」を開催する。会期は8月28日〜9月6日。

 1964年の開館以来、現代の美術を紹介する企画展や市民の展示活動を通して親しまれてきた横浜市民ギャラリー。「U35若手芸術家支援事業」は、35歳以下を対象に、同ギャラリー共催名義のもと、展示室やアトリエの利用料・附帯設備利用料の一部を減免し、広報協力を通して、若手作家の創作活動を支援するというものだ。

 初回のアーティストとなる泉桐子は1992年神奈川県生まれ。武蔵野美術大学大学院日本画科を修了し、2019年より同大学日本画科非常勤講師を務めている。主に日本画の画材である和紙や墨等を用いて絵画を制作しており、2018年に初個展「天秤座の話」(数寄和)を開催。第七回日経日本画大賞展入選。

 本展は泉にとって4回目の個展であり、2018年から制作してきたシリーズ作品「WE CAN'T GO HOME AGAIN」のすべての画面を一体化させ、縦約3メートル×横約4メートルにおよぶひとつの画面に構成する。その他、横浜・黄金町に取材した30点以上の板絵の小作品群「人魚と黄金」や、新作1点を展示予定。

「WE CAN'T GO HOME AGAIN」 の一部 (C)toko izumi

編集部

Exhibition Ranking