トモトシの個人美術館が開館。西田編集長、秋山佑太、成相肇らと都市について考える

2020年4月に東京都杉並区に開館した美術家トモトシの個人美術館。本美術館は名称を「トモ都市美術館」とし、現代都市における実験的な試みを実践・紹介するためにつくられた。現在は、プレオープニング展として「ヘルニア都市5」を開催中だ(〜6月15日)。

展示風景より、トモトシ《イフアイムーブミー》(2020) 撮影=酒井透

 新型コロナウイルスの影響で世界中の美術館が軒並み閉館しているなか、2020年4月に開館した「トモ都市美術館」。美術家トモトシの個人美術館である本館は、現代都市における実験的な試みを実践・紹介するためにつくられた。

 館長はトモトシ、副館長は建築家であり美術家の秋山佑太、学芸員は東京ステーションギャラリー学芸員の成相肇、またインターンを「遊園地都市の進化」などのアートプロジェクトを手がけてきた西田編集長が務める。

トモ都市美術館外観 撮影=酒井透

 同館では、トモトシ作品の常設展のほか、不定期で学芸員やインターンによる都市と芸術をテーマとしたキュレーション展を開催。常設展は月毎に展示替えが行われる。加えて、定期的にアーティストを交えた都市の漂流やフェスティバルを実施。今日のアートシーンを牽引する気鋭の表現者たちと、都市について意見を交わせる場となりそうだ。

 なお現在は、プレオープニング展として、コロナ禍へのリアクションとなるふたつの新作を起点として、ここ数年のトモトシの活動を概観する展覧会「ヘルニア都市5」を開催中(〜6月15日)。本展では、4月の展覧会に出展された2点の新作に加え、1点の新作映像や未発表作品なども見ることができる。

展示風景 撮影=酒井透

編集部

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