2020年4月、東京の西麻布に新しくGallery Ether(ギャラリーイーサ)がオープン。同ギャラリーは、アーティストが各々のビジョンや探求を開示する場所として、そしてあらゆる人々が自己という物語をより豊かに語る自己創造の場所となることを目指すという。
こけら落としは、ノルウェイ、アメリカ、カナダ、日本から6名のアーティストが集うグループ展「IN BLOOM」(6月26日~7月31日)。参加作家は、幻想的でイノセンスなポートレイトを描くエリック・フォルモ、伝統技術による工程の集積ともいえる細密な版画を発表しつづけるチャールズ・コーハン、木目に沿って分断するように金属を取り入れた立体作品を手がけるフィ・ラム、人間の感情や振る舞いといった内的なつながり絵画で表現するチハル・ローチ、強い色彩でいつまでも人々の脳裏に残るような姿形を描くタナー・ウィルソン、静止イメージの特性を変容させ再構築することで、混沌と秩序をダイナミックかつ視覚的に調和させるアリ・ローデブッシュだ。
世界各地から6名の気鋭が集まる本展。アートが生み出すインスピレーションのもと、同ギャラリーが、アーティストと人々が対話をつづけるための良き媒介となることを期待したい。