1975年、焼き物の名地・信楽のお茶農家に生まれ、現在は滋賀県信楽の上朝宮に住居と仕事場を構え活動を行う陶芸家・上田勇児。東京・元麻布のKaikai Kiki Galleryでは、同ギャラリーで初となる上田の個展「ひびき合う土の記憶」が開幕した。
幼少期より窯跡を遊び場にしていたという上田は、2002年より陶芸家・神山易久に師事。様々な焼きの実験を重ね、長石を塊のまま使用したり、粘土を表面に被せ穴窯で焼成したりするなど独自の手法を開発し、通常の陶芸では失敗とされるような亀裂やひび割れ、壊れなども、土そのものがつくり出す美しさとして作品に取り込んでいる。
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ペーパーウェイトほどの大きさのオーナメントから高さ2メートルにもなる巨大な作品まで、様々な種類の焼き物を生み出してきた上田。村上隆は本展開催に際し、「僕はこういう芸術作品に出会いたくて、出会うための場をつくる めにギャラリー事業をやっているのだが、その立場冥利に尽きる体験を今回はできた」とステートメントの中で述べている。
上田が約1年半をかけて準備をしてきたという本展では、100点を超える作家の最新作が一堂に並ぶ。
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