山口はるみとYOSHIROTTENのタッグが再び。コラボレーション展「HARUMI'S WINTER」がNANZUKA 2Gで開催中

PARCOの広告制作に携わっていたイラストレーター山口はるみと、気鋭のグラフィックアーティストでアートディレクターのYOSHIROTTENによるコラボレーション展「HARUMI’S WINTER」が、渋谷PARCO内のNANZUKA 2Gで開催されている。会期は3月1日まで。

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 昨年リニューアルオープンした渋谷PARCOに開設されたNANZUKA 2G。現在、同ギャラリーでは、PARCOの広告制作に携わっていたイラストレーター山口はるみと、気鋭のグラフィックアーティストでアートディレクターのYOSHIROTTENによるコラボレーション展「HARUMI’S WINTER」を開催中だ(~3月1日)。

 山口は東京藝術大学油画科を卒業後、西武百貨店宣伝部に就職。その後フリーランスとなり、69年のPARCO1号店(池袋)のオープンと同時に、その広告制作にイラストレーターとして参加した。山口が描いた女性たちは「Harumi Gals」と呼ばれ、PARCOが打ち出した現代を強く生きる女性像という戦略と絡み合いながら、20世紀後半の日本社会の在り方に大きな影響を与えた。

 幼少期より、そんな山口の作品をリスペクトしてきたというYOSHIROTTEN。Harumi Galsの最年少の演出家として山口の指名を受けると、18年の夏には、ギンザグラフィックギャラリーで山口との初のコラボレーション展「HARUMI’S SUMMER」にて共演を果たした。

 両アーティストの念願かなっての続編となる本展では、山口が1970年の初めから80年代半ばにかけて、PARCOの広告などのために描き下ろしたエアブラシによるイラストレーション作品にフォーカス。グラフィックからインスタレーションまでの全アートディレクションを、YOSHIROTTENが施している。

 なお本展は、PARCOの初代社長を務めた増田通二の名前に縁を持つ「2G」において、増田の薫陶を受けて旧PARCOを象徴するアーティストとなった山口はるみを、YOSHIROTTENの解釈を通して、新生渋谷PARCOで再発見する試みでもある。

編集部

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