遠藤薫、花崎草、柳井信乃の3人展も。TOKASで「OPEN SITE 2019-2020」Part 2が開催

トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム「OPEN SITE」。Part 2では、居原田遥の企画による遠藤薫、花崎草、柳井信乃の3人展や、テス・マーティンによる個展が開催される。会期は1月11日~2月9日。

花崎草 蚊帳の外 2015 パフォーマンス ※居原田遥企画「藪を暴く」参加

 トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)で2016年からスタートした企画公募プログラム「OPEN SITE」。YOFや海野林太郎による個展を開催したPart 1に続き、Part 2が開催される。会期は1月11日~2月9日。

 ひとつ目の展示は、居原田遥のキュレーションによる遠藤薫、花崎草、柳井信乃の3名の女性アーティストによる展覧会「藪を暴く」。遠藤は工芸作品の制作を基盤とし、歴史や社会状況を表現に落とし込んできた。2019年には「VOCA展」佳作賞、「shiseido art egg賞」を受賞。花崎はパフォーマンスを中心に、生活環境や社会的なシステムによって築かれた価値観を解すことを試みる。また柳井は社会学的なリサーチをもとに「美と暴力」を主題とする制作を行っている。本展では、全員が新作を発表。社会に潜む恐怖(藪)を暴き、それに立ち向かう術を思考する場となることを目指す。

テス・マーティン Humanity 2019

 ふたつ目の展示は、テス・マーティンの個展「Orbit」。マーティンは1984年生まれ、ロッテルダムを拠点とするアーティスト。本展では、宇宙における人類の居場所について考察するショートフィルムと、参加型インスタレーションを発表する。地球のエネルギーの動きと太陽の関わりを表現したアニメーションを、来場者はスマートフォンを用いて鑑賞。壮大な時間軸のなかで生きる人間の小さな存在を見ることができるだろう。

乳歯 知らせ 2016 写真=松本和幸

 またパフォーマンス部門では、振付家・ダンサーの神村恵とアーティスト・津田道子によるユニット「乳歯」がレクチャー・パフォーマンス《スクリーン・ベイビー》を上演。小津安二郎などの映画作品からいくつかのシーンを取り上げ、登場人物の身体の動きを振り付けとしてとらえ、検証するという。パフォーマンス、プログラムの日時はそれぞれ異なるため、気になるものは事前のチェックをおすすめしたい。

編集部

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