フランス系ブラジル人のアーティストデュオ「デタニコレイン」とは? 日本初個展がTHE CLUBで開催中

ルーヴル美術館の別館「ルーヴル・ランス」に新たに設けられた修復センターに作品が収蔵されるなど、国際的に注目を集めるアーティストデュオ、デタニコレインの日本初個展「Between Yesterday and Tomorrow」が、東京・銀座のTHE CLUBで開催されている。会期は2020年1月5日まで。

Photo by Eric Binnert

 パリを拠点に活動を行うフランス系ブラジル人のアーティストデュオ、デタニコレインの個展「Between Yesterday and Tomorrow」が、東京・銀座のTHE CLUBで開催されている。会期は2020年1月5日まで。

 言語学者とタイポグラフィックデザイナーでもあるふたり。その作品は、フランスのパレ・ド・トーキョーやグラン・パレ、スウェーデンのストックホルム近代美術館などで展示され、19年10月にはルーヴル美術館の別館であるルーヴル・ランスに新しく設けられた修復センターに収蔵。2004年にはドイツでナム・ジュン・パイク・アワードを受賞した。07年の第52回ヴェネチア・ビエンナーレではブラジル館を担当するなど、国際的に注目を集めている。

デタニコレイン sun(radiante) 2019 Courtesy of the artist

 本展は、日付変更線をかたどった作品《structure》を中心に、太陽や星をモチーフとした作品を左右に配置して昼夜を表現。地球上には、同じ時間帯に昼を過ごしているひとがいれば、夜を過ごしているひともいるということを示す。立体作品によってできる四角の枠から作品を見るとき、見る者を深い洞察に誘うだろう。

キャプション

 本展を開催するにあたって、デタニコレインはこのようなコメントを残している。

 太平洋の中心には一本の線が引かれている。それは時間を昨日と明日へと分かつ線だ。この線は自然ではなく文化が生み出したものだ。その線は直行ではなく屈曲している。様々な島や領土を収めようとしてその線は右往左往している。それは時間を別々の日付へと分かつが、その両側では同じ時間が共有されている。この線をまたいで、昨日が明日に、明日が昨日に転じるのだ。

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