EXHIBITIONS

白川昌生 個展「夏の光」

2019.10.05 - 11.10

白川昌生 夏の光 2019 Courtesy of the artist and Maki Fine Arts

 美術家の白川昌生が、廃材を用いた「コヨーテ」シリーズの発表以来、Maki Fine Artsで約2年ぶりに個展を開催する。

 白川は1948年福岡県北九州市生まれ。81年にデュッセルドルフ国立美術大学を卒業し、83年に帰国後、群馬を拠点に活動している。近年の個展に、「制作過程」(rin art association、群馬、2018)、「Coyote」(Maki Fine Arts、東京、2017)など。主な展覧会に、「表現の生態系 世界との関係をつくりかえる」(アーツ前橋、群馬、2019)、「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 - 」(東京都現代美術館、2019)、「メルド彫刻の先の先(白川昌生キュレーション)」(Maki Fine Arts、東京、2018)などがある。

 本展では、20年以上前に展開した「円環」シリーズに連なる新作《夏の光》を発表。同作品は、アンソニー・カロのモダニズムの抽象色彩彫刻に共通する形状を持ちつつ、ホームセンターなどで入手できる木材と塗料で構成され、たんなる造形ではない白川の社会的概念が込められている。あわせて《夏の光》と同系統に分類されるもうひとつの作品《弁天通り商店街の光》を展示し、2つの「光」を交わらせる。