EXHIBITIONS

ignore your perspective 51「群青」

堀内悠希 / 渡邉庸平

2019.09.21 - 10.12

展覧会イメージ 画像提供=児玉画廊

 児玉画廊の展覧会シリーズ「ignore your perspective」の51回目では、同世代のアーティスト、堀内悠希と渡邉庸平による2人展を開催する。

 堀内は1990年奈良県生まれ、2018年東京芸術大学大学院修士課程絵画専攻油画修了。映像、ドローイング、写真、インスタレーションなどを制作。自らを観測者的な基点に置き、個人の感情や記憶から、空間、宇宙までのあらゆる事象に対する思考を作品化している。近年の展覧会に、「5月」(以外スタジオ[と、それ以外]、東京、2019)、「ヘレン・アット・ザ・マウンテン」(てつおのガレージ、日光、2019)、「Pⁿ – Powers of PLAY –」(東京藝術大学大学美術館、2018)など。

 渡邉は、「視点」をテーマのひとつに、インスタレーションや映像など多様な形態で作品を発表。自身の視点(主体)、また巨人のように広い視界(仮想的な客体)を繰り返し反転させながら、世界を相対的な認識からとらえようと試みている。これまでの個展に、「Giant Chorus」(HAGIWARA PROJECTS、東京、2019)、「猫の肌理、雲が裏返る光」(駒込倉庫、東京、2017)などがある。

 本展で、堀内は「箱」をひとつの形象的媒介として六面体のかたちと空間、内在するものを考察した、彫刻と映像によるインスタレーションを展示。いっぽう渡邉は、主体と客体の関係性を意匠的に置換し、大判ポスター大のシルクスクリーンによって制作した一連の作品を展開する。