色鉛筆で彷徨うイメージ
大谷透が児玉画廊で新作個展

既成のイメージを改変し、平面や彫刻、インスタレーション作品を手がける大谷透の個展「planet」が、児玉画廊(東京・白金)で3月18日より開催される。

大谷透 無題(3M) 2017 研磨紙に色鉛筆 23×28㎝画像提供=児玉画廊

 1988年生まれの大谷透は、東京藝術大学先端芸術表現科にて小谷元彦に師事。これまでグループ展「モノの流用、イメージの引用、その次」(2014年)や「CHAIN REACTION」(15年)に参加し、15年には初個展「カサブランカ」を児玉画廊で開催した。

 大谷は、商品パッケージのデザイン、服の型紙、木材の規格マークスタンプ、サンドペーパーの裏面ロゴスタンプなど、さまざまな図案を素材に、色鉛筆を使って細密な線描や着彩を施し、イメージを改変していく。このように既存のイメージを引用、改変することによって、連鎖的に新たなイメージを抽出していく制作アプローチで、絵画、彫刻、インスタレーション作品を生み出している。

 本展では、新作の平面作品を中心に展示を構成。以前より取り組んでいるサンドペーパーの裏側に印刷されたブランドマークや品番を出発点に、色鉛筆の塗りつぶしと塗り残しによって新たなイメージを創出させる。

編集部

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