虫の多様性や人間との関係性を通じて、虫からデザインの新たな一面を学ぶための展覧会「虫展 −デザインのお手本−」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催される。本展では、グラフィックデザイナーの佐藤卓が展覧会ディレクターを、虫好きとして知られる解剖学者の養老孟司が企画監修を担当する。
本展は、隈研吾建築都市設計事務所+アラン・バーデン/江尻憲泰/佐藤淳のほか、アニメーション作家の水江未来、インダストリアルデザイナーの山中俊治をはじめとするクリエイターが参加。会場には、小さな身体を支える骨格を人工物に当てはめたものや、翅(はね)を上手に仕舞う仕組みをロボットに応用したもの、幼虫がつくり出す巣の構造を建築に活かしたものなど、虫から着想を得て制作された多彩な作品が並ぶ。
人類よりも長い歴史のなかで進化を続けてきた虫の姿を「デザインのお手本」とする本展では、虫の多様性や人間との関係性を通じて、デザインの新たな一面を学ぶことができるかもしれない。