心に潜む「虫」を標本に。金沢21世紀美術館で川越ゆりえ個展開催

架空の虫の標本を制作するアーティスト・川越ゆりえが金沢21世紀美術館で個展を開催する。若手作家を紹介する展覧会シリーズ「アペルト」の第7弾。会期は5月27日から。

川越ゆりえ 羽化と露 2014 朝日印刷株式会社所蔵 © KAWAGOE Yurie

 金沢21世紀美術館が開催している「アペルト」は、若手作家を中心に、国籍や表現方法を問わず、個展形式で紹介する展覧会シリーズ。

 第7回目となる今回は、1987年富山県生まれのアーティスト・川越ゆりえを取り上げる。川越は、人の心に潜む様々な感情や弱さを、架空の虫のかたちに昇華した作品を制作。これまでの主な個展は「レスポワール展」(銀座スルガ台画廊、2012年)、「e.g.g.o0046 川越ゆりえ展」(大雅堂、15年)、「弱虫博物詩」(西田美術館、17年)など。

 会期中には、編集者・写真家の都築響一と川越の対談も開催予定。13年の富山大学大学院芸術文化学研究科の卒業制作展で、自身の名を冠した賞に川越の作品を選んだ都築が、その魅力を語る。

弱虫たちの交尾 2016 作家蔵 © KAWAGOE Yurie

編集部

Exhibition Ranking