岡﨑乾二郎、大山エンリコイサム、ラファエル・ローゼンダールらが参加。「ドローイング」を軸としたグループ展がTSCAで開催中

「ドローイング」を軸として、作家の仕事への、私たち受け手の向き合い方を再考する展覧会「Drawing: Manner」が、東京・天王洲のTakuro Someya Contemporary Artで開催中だ。岡﨑乾二郎、川⼈綾、牧⼝英樹、村⼭悟郎、ラファエル・ローゼンダール、大山エンリコイサムの6名が参加する本展の会期は、5月25日まで。

村⼭悟郎 学習的ドリフト(カラー&モノクローム) 2016

 天王洲のTakuro Someya Contemporary Artで、作家による「ドローイング」に焦点を当てたグループ展「Drawing: Manner」が開催されている。参加作家は岡﨑乾二郎、川⼈綾、牧⼝英樹、村⼭悟郎、ラファエル・ローゼンダール、大山エンリコイサム。

 岡﨑は絵画・立体作品のほか、建築設計や多くの著書で知られ、今年11月からは豊田市美術館で個展を開催予定。1988年生まれの川⼈は染織や神経科学を背景に、抽象的なグリッド状のペインティングを発表してきた。そして85年生まれの牧⼝は、写真家としてのキャリアを積みながら、ドローイングや文章も用いて制作を行っている。

牧口英樹 19 03 09 2019

 そして現在東京藝術大学、武蔵野美術大学で非常勤講師を務める村⼭は、自己組織的なプロセスやパターンを絵画・ドローイングによって表現。また、レンチキュラー作品からファブリック、詩作までそのスタイルを広げているローゼンダール、現在ポーラ美術館で個展「Kairosphere」を開催中の大山も作品を発表する。

 出身や世代、技法のそれぞれ異なる6名による「ドローイング」をひとつの存在として立ち上げる本展。作家の方法や態度を表すドローイングは、より多くのことを想像するためのきっかけを私たちに与えてくれることだろう。

編集部

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