EXHIBITIONS

組版造形 白井敬尚

京都dddギャラリー
2019.01.12 - 03.16
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『アイデア310号』「日本のタイポグラフィ 1995-2005」 誠文堂新光社 2005年5月

 タイポグラフィを軸に、ブックデザインやエディトリアルデザインなどで活動を続けるグラフィックデザイナー・白井敬尚。世界中で高く評価されているデザイン誌『アイデア』(誠文堂新光社)のアートディレクションを10年間にわたって務め、振り幅の大きいテーマを取り扱う同誌のデザインを手がけたことでも知られている。

 本展は白井による実際の仕事とともに、制作にあたって参照した資料なども紹介。展覧会タイトルは、タイポグラフィというデザイン要素の中でも、「紙面に文字組版を配置・構成した空間を含む造形」である「組版造形」からとられている。

 美しい装丁と墨文字1色の見開きページが並ぶなかで、製本過程と過去の知識や造形が本づくりの中でいか継承されていくのかを一望し、表層だけではない奥深い「組版造形」の世界を堪能できるだろう。