新しい表現・創造の場を目指すTOKASの企画公募プログラム「OPEN SITE」が今年も開催。パフォーマンスやワークショップなど11企画が決定

東京・本郷のトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム「OPEN SITE」が今年も開催。285企画の応募のなかから選出された作品を含め、11の企画が実施される。会期は11月24日〜12月24日(Part 1)、2019年1月12日〜2月11日(Part2)。

根本しゅん平 It captures me, It moves me and It's gone Photo: Günter Krämmer

 「OPEN SITE」は、観る人にも表現する人にもオープンでクリエイティブな場を目指す、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)の企画公募プログラム。3回目となる今年度は285企画が集まり、そのなかから選出された9企画とTOKAS推奨企画の計11企画が実施される。

 展示部門では、言葉、写真、映像、VRなど異なるメディアによる計4企画が選出。空間に実在する作家・観客と映像内の登場人物が空間を徘徊する玉木晶子「ブレイクタイムNo.6」など、パフォーマンス要素のある作品も。

玉木晶子 ブレイクタイム No.3 2016

 またパフォーマンス部門では、人種や関係性などの概念に焦点を当てた3作品が選出された。Théâtre Musical Tokyo (TMT)「米田恵子(1912-1992)の作品と生涯について」は、日本の敗戦を挟んだ激動の時代を生きた芸術家・米田恵子にまつわるレクチャーパフォーマンス。音楽家やアーティストが多数参加し、米田のピアノ作品の演奏、サウンド・アートやインスタレーションの展示を行う。

神里雄大(岡崎藝術座) Jejak tabi Exchange 2018 at Yogyakarta より

 2018年度新設の「OPEN SITE dot」枠からは、ダンスレクチャーパフォーマンスと、共同作文の仕組みを取り入れたワークショップの2企画が選出。また、TOKAS推奨企画として、ゲストにメディア・アーティストのやんツーを迎えたコンタクトゴンゾのパフォーマンスと、TOKAS教育普及プログラムとして、言葉と身体の関係性をずらすことで新たな感覚を発見する、小沢裕子によるワークショップのふたつを実施する。

コンタクトゴンゾ

 展示のみならず、パフォーマンスやワークショップなどジャンルを超えた創造の場に期待が高まる。

編集部

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