マリメッコは、1951年にアルミ・ラティアによって創業されたフィンランドを代表するテキスタイルメーカー。初期より国内外のデザイナーやアーティストを招聘し、自由な創作の場を提供することで独創的なデザインを生み出してきた。
鮮やかな色彩・大胆な構図・そして自然美から着想を得た有機的な形態で構成されるデザインには、日本美術との親和性もうかがえる。
今年4月には茨城県陶芸美術館で「マリメッコ・スピリッツ フィンランド・ミーツ・ジャパン」展が開催され、注目を集めた。同展では、現在のマリメッコを牽引するパーヴォ・ハロネン、マイヤ・ロウエカリ、アイノ=マイヤ・メッツォラの代表作が、アイデアスケッチなどとともに紹介。
加えて、日本をイメージして制作された新作ファブリック「JAPAN」もお披露目。マリメッコ監修による茶室「真理庵」が会場に彩を添えた。
そして今回、同展が岐阜県現代陶芸美術館に巡回。日本の伝統的な茶室とマリメッコの革新的なテキスタイルデザインの融合をふたたび楽しむことができる。