赤瀬川原平は1937年神奈川県生まれ。58年に読売アンデパンダン展に初出品し、60年に吉村益信らと「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成。63年には高松次郎、中西夏之と共に、「ハイレッド・センター」を結成し、「ミキサー計画」として《模型千円札》や梱包作品を発表したほか、屋上から物を落とす「ドロッピング・イベント」や、「首都圏清掃整理促進運動」などのパフォーマンスを行った。
70年代からはマンガや小説、80年代からはカメラを手にし、町中にある奇妙な物件などを撮影する「超芸術トマソン」「路上観察学会」「ライカ同盟」と名付けた活動を行い、2014年に亡くなるまで精力的に活動を展開した。
10月24日から12月9日まで東京・国分寺の丘の上APT/兒嶋画廊で行われる「赤瀬川原平 未発表コラージュ展」では、夫人の協力のもと、赤瀬川が1961〜63年頃にかけ制作したコラージュ、デカルコマニー、ドローイングなど19点が集結。ダダイズムが色濃く反映された貴重な未発表作品を見ることができる。