没後50年。
藤田嗣治の過去最大級回顧展が東京と京都で開催へ
日本で生まれ、その人生の大半をフランスで過ごした画家・藤田嗣治(レオナ—ル・フジタ)。2018年に没後50年を迎えるのを機に、これまででもっとも大規模な回顧展が東京都美術館と京都国立近代美術館で開催される。
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© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833
1886年から1968年まで、82年の生涯を生きた藤田嗣治(レオナ—ル・フジタ)は、その人生の大半をフランスで過ごし、晩年にはフランス国籍を取得して欧州を代表する画家となった。
近年、日本では2006年に開催された、「生誕120年 藤田嗣治展」(東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、広島県立美術館)や、「生誕130年記念 藤田嗣治展 東と西を結ぶ絵画」(名古屋市美術館、兵庫県立美術館、府中市美術館)、「レオナール・フジタとモデルたち」(DIC川村記念美術館ほか)など、その画業を回顧する機会は少なくない。また、15年に東京国立近代美術館で行われた「MOMATコレクション 特集:藤田嗣治、全所蔵作品展示。」では、藤田が手がけた戦争画14点が初めて一堂に展示され、話題を集めたことも記憶に新しい。
その藤田が2018年に没後50年を迎えるのを機に、東京都美術館と京都国立近代美術館で過去最大級の回顧展「没後50年 藤田嗣治展」が開催される。
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本展は、「風景画」「肖像画」「裸婦」「宗教画」などのテーマごとに、新たな視点から藤田をとらえようとする試み。1920年代のパリのサロンなど主要な展覧会に出品された、国内外の公的コレクションを中心に百数十点を厳選。
没後直後の回顧展以降、長らく出品されることのなかった作品や、近年所在が新たに確認された作品なども展示されるという。
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また、藤田の代名詞でもある、1920年代の「乳白色の裸婦」は10点以上が集まるほか、戦後、日本を去り再びフランスへ向かう途中の1949年にニューヨークで描かれた作品もまとまって展覧。
東京国立近代美術館や京都国立近代美術館、大原美術館などの国内美術館をはじめ、パリのポンピドゥー・センターやプティ・パレ美術館、アメリカのシカゴ美術館など、世界各国の美術館から第一級の藤田作品が集う。
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© Fondation Foujita / ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2017 E2833