源義経やヤマトタケル、武田信玄をはじめとする歴史上の英雄豪傑たち。豪傑は、その強い存在感と勇姿を残そうと、多くの芸術家たちが挑戦してきた画題でもある。
横須賀美術館で催される「集え!英雄豪傑たち」展では、浮世絵の「武者絵」が爆発的な人気を呼んだ江戸後期から、民族意識を高めるために「歴史画」という新たなジャンルがひらかれた明治以降の豪傑を描いた作品に着目。戦争の気配が色濃い時代背景とともに、歴史画としての意義やその性格が変わっていった様子がうかがえる。
本展では、浮世絵、近代歴史画のほかに、現代アーティストの作品も加えた約120点を一挙公開。数多くの名品を通して、時を越えて表された英雄豪傑たちを通覧できる貴重な機会になるだろう。