浮世絵、近代歴史画約120点が
横須賀美術館に集結。時を超えて
描かれる英雄豪傑たちを追う

「集え!英雄豪傑たち」展が横須賀美術館で開催される。数々の伝説や武勇伝を残した歴史上の人物に注目し、浮世絵や近代歴史画の名品を中心に、現代アーティストの作品も加えた約120点を展示。時代とともに、その意義や性格を変えていく様子を通覧できる。

鈴木松年 八岐大蛇退治図 1871 京都府(京都府京都文化博物館管理)蔵 展示期間=5月25日~6月17日

 源義経やヤマトタケル、武田信玄をはじめとする歴史上の英雄豪傑たち。豪傑は、その強い存在感と勇姿を残そうと、多くの芸術家たちが挑戦してきた画題でもある。

 横須賀美術館で催される「集え!英雄豪傑たち」展では、浮世絵の「武者絵」が爆発的な人気を呼んだ江戸後期から、民族意識を高めるために「歴史画」という新たなジャンルがひらかれた明治以降の豪傑を描いた作品に着目。戦争の気配が色濃い時代背景とともに、歴史画としての意義やその性格が変わっていった様子がうかがえる。

 本展では、浮世絵、近代歴史画のほかに、現代アーティストの作品も加えた約120点を一挙公開。数多くの名品を通して、時を越えて表された英雄豪傑たちを通覧できる貴重な機会になるだろう。

歌川国芳 川中嶌百勇将戦之内明将 武田晴信入道信玄 1843〜47頃 額縁のタカハシ蔵 展示期間=5月25日〜6月17日
野口哲哉 The gradation -河津伊豆守佑邦像- 2014 個人蔵

編集部

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