1936年東京都生まれの田名網敬一は、60年代より、メディアやジャンルにとらわれず、アニメーション作品からシルクスクリーン、イラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品と、領域を横断した活動を展開。ポップアートやサイケデリックカルチャーの日本への導入に大きな役割を果たし、国内外を問わず多くのアーティストに影響を与えた。
そんな田名網に影響を受けたアーティストのひとりである、77年ロンドン生まれのオリバー・ペインは、ハードコア・ミュージック、パンク、グラフィティなどのストリートカルチャーをベースにした映像作品やインスタレーション作品を中心に作品を発表。これまで2011年と17年の2回、チューリッヒとロサンゼルスで田名網との2人展を開催してきた。
本展では、田名網が描いたモンスターあるいは古代神像を思わせる人型のキャラクター上に、ペインが日本のテレビゲームからインスピレーションを得た弾幕のステッカーを配置したコラボレーション作品を展示。あわせて、田名網とペインそれぞれの新作も発表予定となっている。