新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、美術館や博物館が相次ぎ休館しており、世界各国では政府による外出禁止令の発令が続々と出ている。こうした状況下、自宅で世界の名画を再現するトレンド「#tussenkunstenquarantaine」がInstagramに誕生した。
オランダ人女性によって運営されているアカウント「Tussen Kunst & Quarantaine」(オランダ語で「アートと隔離のあいだ」の意味)では、3つのアイテムを使って名画を再現する、という挑戦を呼びかけている。
ルールはシンプル。1、アート作品を選ぶ。2、家にある3つのアイテムを使い、作品を模倣して写真を撮る。3、写真に「#tussenkunstenquarantaine」のタグをつけて投稿する。
3月14日に誕生したこのアカウントは現在、メトロポリタン美術館やルーヴル美術館などを含む14万以上のユーザーにフォローされており、世界各国のユーザーによる約450点の作品が掲載(4月6日時点)。そのうち、フェルメールやファン・ゴッホ、ダ・ヴィンチなどの傑作を模倣した作品が数々楽しませてくれる。
また、ロサンゼルスのJ・ポール・ゲティ美術館もそれに触発され、同館のオンラインコレクションから作品を再現するというチャレンジをSNSで呼びかけている。
ウェブ版「美術手帖」では、これまで自宅でアートを楽しむ方法を「見る」「買う」「学ぶ」の3つの観点から紹介しているが、自宅でアートを「つくる」ことにもぜひチャレンジしてほしい。